2024年度東北医科薬科大学実験講座成果発表会を開催しました
2024年12月23日
12月19日、本校に東北医科薬科大学の教職員をお招きして「2024年度東北医科薬科大学実験講座成果発表会」を開催しました。
この成果発表会は、東北医科薬科大学の全面的な協力のもと、本校の中学3年生を対象に医学や薬学の最先端に触れる機会を提供し、探究心と科学への興味を深めてもらうことを目的に行われた実験講座の成果を発表するために開かれたものです。
実験講座は8月6日と7日、8日の3日間にわたり東北医科薬科大学で行われ、コロナ禍の影響により5年ぶりの開催となりましたが、今回は36名の生徒が参加し、医学部・薬学部の5つの研究室に分かれて、大学教員や大学生から実験や研究の方法などについて直接指導を受けました。本講座に参加した特別進学コースと総合進学コースの希望者の生徒たちは、普段の授業では体験できない実験器具に触れ、最先端の研究に触れる貴重な機会となりました。
講座終了後も、生徒たちは学んだことを復習して探究を続け、今回の発表会では、実験講座でご指導いただいた東北医科薬科大学の教職員の方々を前に、グループごとに研究成果を発表しました。生徒たちは実験結果を分かりやすくまとめ、積極的に質疑応答に対応するなど、堂々とした発表を行いました。生徒たちからはこの取り組みを通して「理科の授業では学ぶことが難しいことを学べてよかった」「専門器具に直接触れることができてよかった」「これからも探究心をもって生活していきたい」など、さまざまな感想が聞かれました。
【発表会テーマ】
1班 東北医科薬科大学紹介
2班 医学部生理学教室「体の働きについて知ろう」
3班 医学部解剖学教室「細胞の世界〜細胞小器官、細胞骨格、細胞分裂のライプセルイメージン〜」
4班 薬学部病院薬剤学教室「心臓の病気に対して使われる注射薬の配合変化に関する実験的研究」
5班 薬学部薬物動態学教室「治療薬物モニタリングに基づいた薬剤師目線での安全かつ有効な薬物療法の提案」
6班 薬学部天然物科学教室「微生物がつくる抗生物質をとりだそう!〜抗生物質の単離精製・構造解析および生物学的検定法〜」
発表会最後の講評で、東北医科薬科大学医学部の河合佳子教授からは「中学校や高等学校の授業に直接関係はしないかもしれませんが、今回体験したことが今後の役に立てばうれしいです。また、今回の実験講座のように本物の機械に触れることが大事で、これからも興味のあることを突きつめてほしいと思います」と講評いただきました。また、薬学部の富田幹雄教授からは「発表内容のクオリティが高くて感動しました。実験講座で教えたことが忠実に反映されていました。この体験は皆さんにとって貴重な経験になったのではないでしょうか。これを機に医学や薬学に関心をもって本学を志望してくれることを期待しています」と大変うれしいお褒めの言葉もいただきました。
お忙しい中ご指導いただきました東北医科薬科大学の教職員の皆さまに改めて感謝申し上げます。本校は、今後もこのような実践的な学習機会を提供し、生徒たちの探究心を育み、未来を担う人材育成に尽力してまいります。