東北学院中学校・高等学校

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年頭所感-阿部恒幸校長-

2023年01月04日

共学2年目に向けて

 
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中学校・高等学校
校長 阿部恒幸
 


あけましておめでとうございます。

 旧年中の本校に対するご理解とご協力に改めて感謝を申し上げますとともに、本年も変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。

 さて、皆様ご承知のとおり、本校は現在大胆な学校改革に取り組んでおり、そのキーワードは「未来学力」です。ペーパーテストで図ることのできる学力を伸ばしながら、子どもたちが将来世の中で活躍するために必要な「主体的に取り組む力」「多様性に対応する力」「創造性を発揮する力」を中心とした様々な資質・能力も同時に伸ばそうという考え方がコンセプトです。

 共学化もその一環として取り入れたものですが、現在中学校1年生に65名、高等学校1年生に161名の女子生徒が学んでおります。割合は中学校1年生がちょうど3分の1、高等学校1年生がちょうど4分の1で、学校全体としての女子の比率は約13パーセントになります。

 ただ、その1割強の女子生徒は、男子校であった本校に、共学1期生として自ら飛び込んでくるだけあって、何事にも積極的でバイタリティ溢れる生徒が多く、学校生活の随所に存在感を示しています。当然その存在に刺激を受ける男子生徒も多く、男女が協働することの相乗効果で学校全体がさらに活気づいてきたと感じています。

 例えば本校では、夏と秋にオープンスクールを開催していますが、特に「主体性」「創造性」の伸長を期待して、運営の大半を生徒に任せています。ステージ上での学校生活に関する説明、入試に関する自身の経験談の披露、個別相談の回答、キャンパスツアーのガイド、案内誘導などをやってもらいましたが、丁寧で爽やかかつ自然な対応が大好評で、参加者から寄せられたアンケートの感想に私自身毎回感激しています。このような生徒たちの頑張りのお陰で、来場者数も大盛況となった昨年を上回っており、特に高校については夏秋ともに昨年比25パーセントアップという状況になっています。

 また、部活動などの大会成績は今年度も好調で、高校では空手道、卓球、ソフトテニス、柔道、水泳、陸上競技、サッカー、弓道、将棋、ディベートが、中学校でも弓道、水泳、体操、サッカー、ディベートが全国大会に出場しましたし、現時点でテニス、将棋、放送がこれから開催される全国大会の出場権を獲得しています。惜しくも全国大会出場はならなかったものの、東北大会となればほぼすべての部が出場しており、女子の中にも1年生ながら県大会を勝ち抜き東北大会に駒を進めた生徒も現れております。

 このように、共学校となっても東北学院の伝統である「文武両道」は確実に受け継がれていくものと思います。皆様には変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、この拙文がお手元に届く頃には、野球場の人工芝敷設工事も完了している見込みです。これは、昨年度の甲子園出場の記念としてサポート募金などを活用して新たに敷設したものです。この場をお借りしてご報告させていただき、合わせて募金いただいた皆様、同窓会、硬式野球部OB会、関係各位に御礼を申し上げます。

 皆様にとって2023年が素晴らしい年になりますことを祈念して年頭の御挨拶といたします。