東北学院中学校・高等学校

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年頭所感-阿部恒幸校長-

2022年01月04日

飛躍の年に向けて

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中学校・高等学校
校長 阿部恒幸


 あけましておめでとうございます。旧年中の皆さまのご協力に心より感謝を申し上げます。
 2021年は本校にとって大きな出来事があった記念すべき年でした。最も大きな出来事は、もちろん高等学校硬式野球部の甲子園初出場と初勝利です。スポーツ特待で集まったわけでもない普通の高校生が溌剌とプレーし、優勝候補の一角と目された愛知工業大学名電高等学校に感動的な勝利を挙げたことは、全員が力を合わせれば不可能なことはないという勇気を、見る者全てに与えてくれました。
 コロナ禍の中にあって不運に見舞われてしまいましたが、これまでもそしてこれからも東北学院に関係する皆さんの間を繋ぐ共通の話題となることでしょう。
 出場に当たっては、多くの皆さまからたくさんのお祝いや励ましを頂戴いたしました。紙面をお借りして改めて御礼を申し上げます。 
 2021年は他にも多くの全国大会出場が見られた年でした。中学校においては、弓道の全国3位、バスケットボール、サッカーの全国ベスト16をはじめ、水泳、空手が全国大会で活躍しました。また、高等学校においては、硬式野球甲子園出場のほか、柔道、卓球、水泳、空手、ディベートが全国大会にコマを進めました。奇しくも男子校最後の年であり、生徒たちの「最後に懸ける思い」が偶然とは考えられないほど実を結んだ年になりました。
 そして、共学化がいよいよ2022年4月から始まります。
 2019年10月22日に行われた学校法人東北学院理事会・評議員会において機関決定され、公表された「共学化を含む学校改革」については、公表当初から大きな反響と同時に大きな期待をいただいてまいりました。特に同窓生の皆さまからは、男子校の伝統を惜しむ声がある一方で、「娘や孫娘を入学させることができる」という喜びの声もたくさんいただいております。
 おかげさまでこの夏に開催したオープンスクールも、申込みベースで中学校の部が昨年比2.32倍、高等学校の部が昨年比3.87倍の大盛況となりました。
 その後秋に開催した入試説明を含む学校説明会も、11月15日現在で中学校の部が昨年比2.63倍、高等学校の部が5.68倍の申し込みをいただいております。しかも、申し込みの半数強がオープンスクールに参加していない新規来校者であり、女子率も約4割と、ここにきてまた大きな関心が集まっています。
 先行きが不透明で将来の予測が困難と言われる時代にあって、本校が打ち出している「未来学力」に、多くの期待を寄せていただいている感触も、学校説明会で得ることができました。主体性、多様性、創造性の伸長を軸に据えた授業開発をはじめとして、部活動や学校行事のブラッシュアップに全職員で取り組んでおり、少子化にありながらも更に魅力的で選ばれる学校を目指して参ります。
 2022年が皆さんにとりまして素晴らしい年になりますとともに、本校の男女共学をはじめとする新しいスタートにより一層の応援を賜りますようお願い申し上げ、年頭に当たってのご挨拶といたします。