東北学院中学校・高等学校

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年頭所感

2015年01月06日

学ぶ喜び 生かされる喜び

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    中学校・高等学校
    校長 大橋邦一


 救い主のご降誕を祝し、新年のお慶びを申し上げます。
 旧年中は本校へのご理解、ご支援、そしてご加祷を賜り心より感謝申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 年頭にあたり、昨年をふりかえりつつ今年の展望を申し上げ、ご挨拶と致します。
 昨年、校長として初めて中学校・高等学校それぞれの入試を経験致しました。少子化時代にあって私学経営の厳しさは言うまでもありませんが、安心と安全を求める保護者のニーズ、また学院の歴史と伝統に支えられ新入生を迎えられました。今後、さらに地域の期待に応える責任の重さを感じているところです。
 一方、大学進学では、国公立大学合格者が120名となり平成に入って最多となりました。しかし東北大学10名と難関国公立大学への進学実現の充実が課題となりました。さらに、今年の入試では推薦制度を利用して進学を希望する生徒が増え、今後進学指導はもとより在学中の学習指導を強化し、高等教育に耐えられる資質と能力の保障が求められています。
 しかし、生徒諸君は恵まれた環境で、男子校らしくのびのび生き生きと過ごしているように感じます。特に大運動会、スポーツ大会、そして部活動など、その真剣で、屈託のない素直な表情は微笑ましく、またその姿は教職員を励ましてくれます。推薦入試のための校長面談では、高校3年生諸君が口々に「男子校でよかった」、「これからも男子校でいてほしい」と笑顔で、私に答えてくれました。
 今後、中等教育は厳しい私学経営の中にあって、さらに「道徳の教科化」、「グローバル化に伴う英語教育の充実」、「情報機器を活用したICT教育」、「コミュニケーション能力を高める言語技術教育」、「アクティブ・ラーニングの実践」、そして「大学入試改革」などの課題が、今後5、6年以内に実施されるよう求められています。めまぐるしく変化する時代と教育現場の課題に対して、私はしっかりと向き合っていきます。同時に、いつの時代でもどんな社会でも変わらない建学の精神、3L精神を堅持し、この世で「地の塩」「世の光」と成長させられるよう、私は生徒・教職員一同と共に祈り求め、励んで参ります。
 私自身、日々学ぶ喜び、生かされている喜びに堪えません。末筆ではありますが、感謝の喜びと共に、学院の皆様の上に、み恵みと祝福、そして導きを心よりお祈りしております。