東北学院中学校・高等学校

高校サッカー部韓国光州広域市滞在報告

2010年08月05日

高校サッカー部が、日本政府が推進する「21世紀東アジア青少年大交流計画」の一環として行われる「日韓姉妹都市交流ユースカップ」への参加を認められ、7月26日(月)から30日(金)まで韓国・光州広域市に滞在し、錦湖高校とサッカーを通じての交流を行いました。滞在中の報告が引率教諭からメールで送られてきましたのでご紹介します。

仁川のレストランで夕食風景
仁川のレストランで夕食風景

7月26日(月)
13:30 仙台空港発
14:00 機内で昼食
15:40 韓国仁川空港着
16:40 入国審査・荷物受取り・税関手続きの後、通訳・高橋さん、ロッテ観光パクさんと合流。お二人とも気さくな性格で、チームの雰囲気も和みました。パクさんは日本語がペラペラで、スタッフも安心感が増しました。
17:00 予定を変更し、仁川のレストランで夕食。おいしいプルコギを頂きました。
18:00 光州広域市に出発。ミニストップで飲料水購入。
20:00 高速パーキングで休憩。生徒達はセブンイレブンで飲み物など購入。初めての買い物。
22:00 予定通り光州広域市・無等パークホテル着。
     
気候や町並みも日本に近く、湿度も低いのでとても過ごしやすいです。生徒達の反応も良く、皆、大変元気です。明日からも頑張ります。

光州ワールドカップスタジアムを見学
光州ワールドカップスタジアムを見学

7月27日(火)
07:30 朝食
09:30 ホテル発。行きのバスの中で、通訳の高橋さんが生徒達に「2002ワールドカップ、光州ワールドカップスタジアムでベスト8韓国-スペインの試合が行われたが、高橋さんの友達の友達の紹介で、日本の医療機器メーカーが鼻を骨折した韓国選手のために韓国まできて専用のマスクを作ってくれた」という話を紹介。ぜひ韓国の友達を作って欲しい。仕事でも勉強でも、本当に困った時に助けてくれるのが友達だから。
09:50 光州市役所・国際交流課 カンさんと合流、錦湖高校・チェ監督と対面。光州ワールドカップスタジアム見学開始。スタジアム前の道路の名前はセンダイ路。
11:10 光州市役所訪問。光州の歴史、産業、食文化など見学。最先端産業の発達した近代都市。
12:00 市役所主催歓迎会。韓国料理や寿司など多彩な料理のバイキング。都市マーケティング本部長カンさん、国際交流課長パクさん、光州市サッカー協会副会長リーさん、錦湖高校教頭キムさん、錦湖高校チェ監督の歓迎を受ける。記念品も頂く。
13:40 光州市立民族博物館見学。光州の歴史。
15:45 ソウセイウォン見学。朝鮮王朝時代の庭園。韓国では自然の中にとけこむような建物を建てる。川の流れる庭園。
17:30 錦湖高校着。Aチームの練習見学。
18:30 生徒、ホームステイ家族と対面。各家庭へ。三人、三人、二人、二人、二人で5家庭へ。生徒達への宿題:韓国の伝統的玩具の遊び方を教わってくること。(民族博物館で購入した玩具を1つずつ配布)
生徒達は昨日に続き、元気です。各々、韓国語の練習をしていましたが、神妙な様子で各家庭の車に乗り込んで行きました。明日からは試合が始まります。納得のいく結果を残せるように頑張ります。

KBS放送局(韓国の国営放送局)の取材風景
KBS放送局(韓国の国営放送局)の取材風景

7月28日(水)
09:30 錦湖高校で生徒達と再会。ホームステイ家族との別れ、皆、大変良くして頂いたようです。皆、大変元気です。
10:30 KBS放送局(韓国の国営放送局、冬のソナタの制作等で有名)の取材。団長・千葉、監督代行・八木、光州市役所国際交流課カンさん、生徒・山内、(試合後)佐藤(裕)。韓国訪問の概要、チームの紹介、ホームステイの感想、試合後の感想など。通訳・高橋さんのご協力で対応。錦湖高校との試合の様子も撮影。
11:00 錦湖高校Bとの試合。40分×2。公式審判員(主審・副審・4審)に来て頂き、厳かな雰囲気の中、ペナント・記念品を渡し、キックオフ。結果は、残念ながら、1-7(1-2、0-5)の惨敗でした。1-0で先行し、前半30分頃までは善戦しましたが、テクニックでも、フィジカルでも上回る錦湖高校に圧倒される結果となりました。

※錦湖高校:
アシアナ航空、クムホタイヤなど大手企業を所有するグループの私立高校。サッカー部は韓国全国大会の上位常連校。部員は1〜3年生で42名、韓国全土からスカウトされ、セレクションに合格した選手のみが入部できる。韓国代表メンバーも輩出しており、現在も韓国ユース代表メンバーが2名在籍。韓国のプロチームのユースチームとして契約をしていて、支援を受けている。人工芝のサッカー場とサッカー場の脇に寮も完備し、生徒たちが日夜汗を流している(サッカー部は全寮制、プロチームからの支援で寮費は無料)。卒業後は全員がサッカースカウトで大学やプロに進学する。受験指導も盛んで、部活をしていない生徒は、1年生は8時から22時まで、2,3年生は8時から24時まで、全員、教室で授業と自主学習に取り組む。
13:00 生徒は学校近くの大衆浴場で汗を流した後、錦湖高校の食堂で昼食。スタッフはチェ監督と昼食会。チェ監督はAFC(アジアサッカー連盟)のプロフェッショナルライセンスをお持ちで、大変な勉強家、気さくな人柄で、人の気持ちを大事にする指導が信条。生徒によって接し方を変えモチベーションを上げさせる。また、韓国全土にしっかりとしたスカウトの組織をつくっている。
14:45 錦湖高校 発
16:30 錦湖高校Aチームの全国高校サッカー選手権一回戦を見学。錦湖高校が1-0で勝利。終了間際の豪快なシュートで劇的な勝利。
19:20 レストランで夕食、サンビョプサル(豚バラ肉焼き肉)を頂く。  
21:00 ホテル 着

韓国遠征最大の目的である錦湖高校との試合が終わり、単に試合の内容だけではなく、日本との違い、自分達との違い、サッカーに対する考え方など、得る事が多い一日でした。

全南生命科学高校との試合風景
全南生命科学高校との試合風景

7月29日(木)
09:30 錦湖高校着。
10:30 全南生命科学高校戦キックオフ。創部間もないチームであるが、スカウトで選手を集めている。結果は3-1(1-1,2-0)で勝利。生徒達は疲労もたまっており、前半はなかなか自分達のサッカーが出来ず、ミスから失点を許したが、すぐ同点に追い付き、後半は気持ちで負けず、粘り強く自分達のサッカーを行い、逆転に成功した。試合中、ホームステイでお世話になった生徒など数人の錦湖高校の選手が応援に来てくれ、学院に声援を送ってくれた。
13:00 昨日同様、大衆浴場で汗を流した後、錦湖高校のサッカー部寮の食堂で昼食を頂く。
14:00 最後に集合写真をとり、錦湖高校発。チェ監督との別れ。日本での再会を楽しみにバスでソウルへ。
18:20 ソウル駅前のレストランで夕食(バイキング)。
19:30 ソウル駅前の免税店でお土産購入。
20:30 ホテル・ラマダ&スイート着。

遠征の終盤で、生徒達の疲労も抜けきらない状態でしたが、遠征最終戦をよい形で終える事が出来ました。生徒達は、韓国の文化や物の考え方を学び、特にサッカーにおいて、様々な所で強い刺激を受け、モチベーションを上げる事が出来ました。この気持ちを日本に持ち帰り、来るべき錦湖高校との日本での再戦に向けて頑張って欲しいです。7/30(金)10:20の便で、仙台に帰ります。

仁川空港にて
仁川空港にて

7月30日(金)
07:20 ホテルを出発
08:00 仁川空港着
10:20 空路仙台へ
12:30 仙台空港着。
13:30 通関後、解散式