東北学院中学校・高等学校

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キリスト教青年会が修養会で宮城県沿岸の被災地を訪れました

2019年04月04日

 3月26日(火)から一泊、中学生5名、高校生4名の参加で修養会を開催しました。初日は旧野蒜駅に設置された東松島市震災復興伝承館を訪ねました。3メートルを超える津波の高さに設置されたモニュメント(裏に犠牲となられた方々の氏名あり)にすべてが詰まっているように思えました。現地に立つと、あたり一面がなだらかな平野部であり気がつくと逃げ遅れたことが想像できます。
 石巻で昼食を取り、志津川高校を訪ねました。吹奏楽部顧問、正木先生と防災主任の佐藤先生の説明で校内の震災資料室を見学し、質疑応答の形で会は進められました。野蒜とは違ってすり鉢状の比較的狭い街に一気に津波が襲い、その引波で街がほぼ一瞬のうちに消失する激しさを体感しました。正木先生の「今を生きているのは、奇跡の積み重ねによるもの」との言葉は印象的でした。
 翌日、3月10日にオープンしたばかりの真新しい気仙沼震災復興伝承館を訪れました。想像以上の大規模の伝承館で旧気仙沼向洋高校の校舎の中を周りつつの、ストーリー仕立ての伝承館でした。校舎3階に突っ込んだままの軽自動車、引き波によって生徒会館と校舎の間に挟まった家の写真、最初と最後に設置している映像が当時の息遣いを生々しく伝えるものでした。涙なくして、伝承館を後にする人は皆無と思われます。
 場所によって被害の状況や復興のあり方などの違いもありますが、街がなくなること、親しい人を突然に亡くすこと・・この究極の悲しみがあったこと、そして今も後も変わることなく継続していることを強く思いました。だからこそ今を生きる私達が、どう生きるのか、再び繰り返さないために何ができるのかを考える大きな使命があると痛感した1泊2日の修養会でありました。

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