東北学院中学校・高等学校

新着情報

年頭所感 ―大橋邦一校長―

2016年01月04日

21世紀にチャレンジするTGボーイズ

   160104-1_01.jpg  
    中学校・高等学校
    校長 大橋邦一


 学院関係皆様、同窓会皆様、謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年も生徒、教職員一同、宜しくお願い申し上げます。
 昨年は過激派組織「イスラム国(IS)」によるテロがフランスだけではなく世界各地で頻発しました。日本においても近隣諸国間の歴史問題、領土問題など緊迫した状況と共に、安保関連法案が国会で承認され集団的自衛権の下に紛争や戦争に加わる可能性が高くなりました。現代はグローバル社会と呼ばれ、一国の課題は世界の課題の時代です。今、こうしたテロの脅威、地域紛争、領土問題、経済格差、地球温暖化などのグローバルな課題に対して、真の地球の平和が求められている時代となっています。
 こうした時代の中で、文科省は「高大接続改革」「新学習指導要領改訂」などによって、グローバルな課題に向き合う次世代を育てようと改革を進めています。英語教育改革、ICT教育の推進、アクティブ・ラーニングの推進が学校教育の基本的な課題です。今、学院中高はこれらの課題を学院のTG Grand Vision 150(2016―2035)に、「学院スタンダード」を始めとした具体的なアクション・プランとして盛り込み、すでに実行しています。特に4月からは総合学習として“3L希望学”を開学し、地域の課題からグローバルな課題まで向き合い、希望を持って真の平和を祈り求め、学び続ける“21世紀にチャレンジするTGボーイズ”を育てます。
 そして、持続的な学校経営のため「総合教育改革」「入試改革」「募集対策」の三つを重点的に取り組んでいます。いかに建学の精神に則して「地の塩、世の光」としての資質と能力の高い児童・生徒を迎えるか。日々の礼拝、学び、学校生活全体を通して、いかにより良き志と未来への使命感を抱く若者を育てるか。そして適切な進路指導によって生徒を励まし、難関大学進学実現、現役大学合格率の向上をもって生徒の夢の実現と学院中高の平安進歩をめざしています。
 昨年は猪狩雄哉君(高校3年)が学院史上初めてインターハイ(水泳)で優勝し、院長特別表彰と同窓会奨学奨励賞を授与されました。また卒業生の本田圭佑君(硬式野球部OB)がドラフト指名を受け本校出身者として初のプロ野球選手(埼玉西武ライオンズ)として歩み始めます。また2018(平成29)年には宮城県でインターハイ南東北大会と全国高校総合文化祭が予定され生徒諸君の活躍が期待されています。そして中学3年生の卒業研究への取り組み、学校説明会等での“TGエクレシア(生徒ボランティア)”の献身的な働き、硬式野球部の地域清掃活動など生徒諸君の主体的な活躍に益々期待が膨らみます。
 最後になりましたが、本年も皆様の上に御恵みと御導き、祝福が豊かにありますようにお祈り申し上げ、今後も生徒、教職員への温かい励ましをお願い申し上げ、校長としての年頭の御挨拶とさせて頂きます。